2017年4月14日金曜日

第2回 ミケランジェロとラファエッロ

ジョットとマザッチョから「感情表現」と「遠近法」が当然となってきました。

今回は「ルネサンスの完成者」といわれる「ラファエロ」と「マニエリスムの創始者」ともいわれる「神のごときミケランジェロ」。二人とも15世紀後半~の同時代の芸術家です。

過去や同時代の芸術を勉強した軌跡、そしてどのように自分の作品を作りあげていったのか、解説していただきました。

有名な絵や彫刻も元となるものがある、芸術家も勉強している、考えてみれば当然なのですが、実際に画像を見せていただくと驚きます。


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ラファエロは アングルの時代には「新古典主義」の規範となり、
その後の時代の「ラファエロ前派」というのは「ラファエロ以前兄弟団」という意味。
対立する「ロマン主義」のドラクロワはミケランジェロを崇拝。
死後の時代も大きな存在であり、ライバルなのですね。

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ミケランジェロが勉強した
<ヴェルデヴェーレのアポロン>(BC4C、2Cローマコピー)



ミケランジェロの<ダヴィデ>(1501)



by Sailko



ダヴィデの隣(屋外)に配置されるはずだったミケランジェロの<ヘラクレスとカクス>(1525-28頃)(マニエリスムになってます)。



<「美術Ⅱ新百合ヶ丘」・12回の西洋美術史講座を受講希望の方は、こちら(←リンク)をお読みください。>

<2017後期美術2も美術鑑賞をより楽しめる講座を企画しています。>




2017年4月7日金曜日

第1回 ジョットとマザッチョ

池上英洋先生の新しい講座が始まりました。

西洋絵画の「24人の変革者たち」。
24人の「有名な」画家ではなく、「後世に影響を及ぼした」画家のお話になるという説明を受けました。
(ただしフェルメールは17世紀オランダ画家の代表として、クレーはクレーのグループの代表として。)

今回は ジョットとマザッチョ。

なぜジョットが「西洋絵画の父」といわれ
マザッチョが「ルネサンス絵画の創始者」といわれるのか、
多くの画像を見せていただき解説していただきました。




これまでの講座と重なることもありますが、また違う側面、新しい発見があります。
続けて受講すると楽しいです。

アッシジ聖フランチェスコ教会に集った画家たち。ジョッテスキ(ジョットの追従者)。

聖カルミネ教会ブランカッチ礼拝堂のマザッチョ(ペストで27歳で没)の絵を多くの人が勉強した。ミケランジェロもマザッチョの模写をしています。
そして、「かつてあったけれど今はない」建物や壁画。

今期もよろしくお願いいたします。

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